ローソン銀行が2018年10月に開業。
流通系の企業が銀行を経営するのは珍しいことではなく、セブン銀行やイオン銀行などが先駆者ですね。
ローソン銀行が提供するサービスはセブン銀行と同様にローソン内にあるATMを使ったバンキングサービスが中心です。
今後は小売店向けのキャッシュレス決済などの仕組みも取り入れる予定ですが、今のところはまだです。
ここでは開業したばかりのローソン銀行のサービス内容や特徴などを紹介します。
<主要ネットバンク比較>
銀行 | 振込手数料(自行向け)円(税込) | 振込手数料(他行向け)円(税込) | 普通預金金利 | 定期預金金利(1年) | |
---|---|---|---|---|---|
ローソン銀行 | 54 | 216 | 0.001% | 0.03% | |
イオン銀行 | 0 | 216 | 0.001% | 0.02% | |
ジャパンネット | 54 | 172 | 0.001% | 0.02% | |
GMOあおぞら | 0 | 154 | 0.001% | 0.05% |
セブン銀行に追随するローソン銀行
ローソン銀行に関しては2016年11月に「ローソンバンク設立準備会社」を設立していました。そして2018年秋にローソン銀行として開業することを発表。
ローソン銀行の開業は、先行するセブン銀行を追随する形になると考えられます。主要な事業はローソン店舗内のATM設置になるでしょう。
現在もローソンの店舗内にはローソンATMが設置されています。一部を除き、これはローソン・エーティーエムネットワークス(LANs)によって管理運営されているもので、銀行ではなく、あくまでも入出金のアウトソースを受託している形になっています。
ローソン銀行となることで、自社のATMとしてサービスを提供することができるようになるわけですね。
実際にセブン銀行はATM利用に応じて提携している銀行から受け取って高い手数料収入を得ており、
ローソンもローソン銀行として自社ATM化ができればそうした収益を見込むことができるわけです。
実際に先行して銀行業に参入しているセブン銀行、イオン銀行を見てみると、セブン&アイホールディングスでは金融関連事業が
コンビニ事業に次ぐ営業利益をあげており、イオンに関しては総合金融事業がすべての事業の中でもっとも高い営業利益を計上しています。
ローソン銀行の主要スペック
手数料関係
ATM手数料 | 7時~19時:無料 それ以外:108円 |
---|---|
ATM振込手数料 | ローソン銀行同士:54円~162円 他行あて:216円~324円 |
ネットバンキング振込手数料 | ローソン銀行同士:54円 他行あて:216円 |
未使用口座管理手数料 | 1,296円/年 |
ATM手数料や振込手数料などはネットバンクと比較すると標準的ですね。
ちょっと他の銀行と違うところは「未使用口座管理手数料」という項目
2年間の利用がなく、取引もない場合は未使用口座となり、その3か月後より未使用口座管理手数料がかかります。
残高がマイナスとなることはなく、残高がゼロになった時点で口座は解約となる模様です。
利用されない口座(いわゆる休眠口座)については国が活用するという方針が出されていますが、
ローソン銀行は国に召し上げられるくらいなら、手数料として取るわ!という方向なんでしょう。
円預金の金利、預金関連サービス
- 普通預金:0.001%
- 3か月定期:0.03%
- 6カ月定期:0.03%
- 1年定期:0.03%
※2018年10月時点。金利水準としてはごく標準的です。
外貨預金などの運用性の預金商品は用意されていません。
Pontaポイントと連携したサービス
共通ポイントカードのPontaと連携したサービスを提供。
Pontaは三菱商事、ローソンなどが出資しているロイヤリティ マーケティングが運営しており、
ローソンは三菱商事の子会社なので密接な関係にあります。
とりあえずは口座開設で100ポイントがもらえるキャンペーン中。
ローソンと連携したクーポン
また、ATMがあるローソン自体と連携した特典もあるようです。
たとえば、開業記念で10月中に限りATMでの入金・出金で「からあげクン」が108円割引になる半額クーポンが出るということです。
今後も利用状況に応じてこんなキャンペーンは多くありそうですね。
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